Tuesday, February 28, 2023


りんごは 意外とルームフレグランス。

Monday, February 27, 2023


 一本だけツノが生えているひと。

Sunday, February 26, 2023

 寒くてポケットから手を出せない日に、空っぽのポケットはつまらないなあと思う。

Saturday, February 25, 2023

小銭が欲しくてキオスクでガムを買うひとってまだいるのかなあ。 

Friday, February 24, 2023


 飴の包み紙もとっておくことにした。100枚たまったら、好きな50枚を残して、あとは捨てようと思う。飴はめったに食べないから何年もかかると思う。久しぶりの遠大な計画だ。

Thursday, February 23, 2023

よくあることだと言いながら、月はどこにでもあらわれる。
 

Wednesday, February 22, 2023

着ているセーターの袖口をのばして、鍋つかみとして使うのはいつものことである。でも、つかむものがグラタンだった場合に、セーターの袖口が油になってしまうのは、いつものことなのか、突発的な事故なのか。

Tuesday, February 21, 2023

 寒い日に窓の外の散歩の犬の数が減るのは、いつものことであるような、例外的なことであるような。

Monday, February 20, 2023

いくら捨ててもまた描きたくなる3本手のあるひと。
 

Sunday, February 19, 2023

暗闇の中にごみを捨てたら生き返ってきそう、幽霊レベルで。
 

Saturday, February 18, 2023


 一度完成した絵に久しぶりに手を入れた。セルフサービスのカフェにある残した飲み物を流す穴の感じ。

Friday, February 17, 2023


  先週、バレンタインの電飾を見た時に、今の気分にピッタリだと思った。

Thursday, February 16, 2023

 ティースプーン一杯の砂糖と、枯れ葉5枚の千円札。

Wednesday, February 15, 2023

 料理に使う数字は美しいのに、お金の計算に使う数字は情けない。

Tuesday, February 14, 2023

エネルギー残量180cc。
 

Monday, February 13, 2023


 「画材は使っていません、指先で影をつまんで引っ張るだけ。」

Sunday, February 12, 2023


 緑が余っている色鉛筆の寝床。

Saturday, February 11, 2023

 夢の中で、窓の外に誰かいた。窓ガラスに新聞を押し付けて、これを読めと言っている。新聞紙には木の枝が大きく印刷されている。

Friday, February 10, 2023

 「今度会った時に林檎をあげる、今日は持っていないんだけどね」と必ず言う女のひとがいる、というような詩を白秋が書いたような気がしていたが、間違いだった。よく似た別物だった。

Thursday, February 9, 2023


 「飴が欲しかったら、袖口のボタンを食べていいよ」

Wednesday, February 8, 2023


 ハンカチの振りかたで、「さよなら」を分類できないものかしら。

Tuesday, February 7, 2023

 さよならの 手を振る腕も 重き冬

Monday, February 6, 2023

ティーバッグをカバンとして使うひと。
 

Sunday, February 5, 2023

 スタンダードって白いTシャツのことじゃなくて、スーパーの2階で売ってるパステルカラーのTシャツのことだと言おうとすると、なんだかへんな感じになる。

Saturday, February 4, 2023


  食器のスタンダードは白じゃない。

Friday, February 3, 2023


 ごはん茶碗でもお茶を飲む。

Thursday, February 2, 2023

急須の注ぎ口を描き直すことにした。ふただけ残して全部消す。小説家は急須の注ぎ口が気に入らなくて3ページ描き直すなんてことはあるのだろうか。

 

Wednesday, February 1, 2023


 一日に短編を一つだけ読むと決めた。昨日は、元南町奉行の相模守が3畳間が三つだけの隠居所に住んでいる話だった。押し入れや廊下、台所や浴室が付属しているのならば可能かもしれない。仕事用の衣装や馬具を処分して、使用人も置かなければの話だけれども。