Tuesday, May 31, 2022


 「うちは窓からコーヒーのにおいがするからすぐわかるよ。」

「朝はどの家もそのにおいだよ。」

Monday, May 30, 2022

 うちに遊びにおいでよとカラスに誘われたが、道順の説明が理解できなかった。

Sunday, May 29, 2022


 どの木の上で眠ろうか、鳥たちが相談している。

Saturday, May 28, 2022

昨日の雨で薄まったはずの緑の影が。濃縮されて濃くなった緑の影が。 

Friday, May 27, 2022


 五月に咲く熟しすぎた果物みたいな色の花たちも、攻撃性はないみたい。

Thursday, May 26, 2022

コリコリ、カリカリ、楽器としてのウサギの耳。
 

Wednesday, May 25, 2022

 

ノックをする時は中指の関節が楽器。

Tuesday, May 24, 2022

 木琴の声で、おやつが欲しいと呟いたらカステラがもらえた。

Monday, May 23, 2022

笛ですか、バイオリンですか、天使の声は。
 

Sunday, May 22, 2022

 鳩の体はアスファルトの保護色だけど、あの声では目立ちすぎる。

Saturday, May 21, 2022


 「灰色の動物の可愛さ」という表現がないのはなぜだろう。ネズミ、カバ、象、バターを包む銀紙も。

Friday, May 20, 2022


 動物に名前をつけたのは1回だけ。

Thursday, May 19, 2022


昔飼っていた猫は気が荒く、撫ぜていいパーツがほとんどなかった。 

Wednesday, May 18, 2022

「ぬいぐるみは寝室に連れていきます。遊び方を忘れちゃったから。」
 

Tuesday, May 17, 2022

 生まれる前にこの世のルールを知っておきたかった。

Monday, May 16, 2022


 描きながらルールを考える。

Sunday, May 15, 2022


 ゲーム盤上のコーヒー豆。

Saturday, May 14, 2022

 どこまでも続くブロック塀が灰色のレゴに見える。

Friday, May 13, 2022


 電線と木以外は全部消しちゃったほうがいいかもしれない。描いてもいない絵のことで悩む。

Thursday, May 12, 2022


 風景画を描くことを考えながら散歩するとすごく楽しい。建物の暗い白とまぶしいだけの空。

Wednesday, May 11, 2022

Tuesday, May 10, 2022


 1936年オッペンハイム「毛皮の昼食」

Monday, May 9, 2022


 家の中にいた時も、洗面所の歯ブラシのコップでした。

Sunday, May 8, 2022

朝はなんでこんなに夜から遠いんだろう、ついさっきの事なのに。 

Saturday, May 7, 2022

悪い夢に似た建物なら現実の中にもいくらでもある。
 

Friday, May 6, 2022


 ショーウィンドウのガラスに映る道路の色の薄さ。

Thursday, May 5, 2022


 「コップの底に少しだけ残った赤ワインには風景が映らない」

Wednesday, May 4, 2022

 後姿を一人分描くだけで、本当の風景画から遠ざかる。

Tuesday, May 3, 2022


 骸骨の肋骨。

Monday, May 2, 2022


 いつもチラシが貼ってある壁に地図が貼られている。

Sunday, May 1, 2022

靴を履いていないはずの、カラスの靴音。