突然、ブログをやめたくなりました。今までありがとう。じゃあ、さようなら。

楽しそうに逃げていく人がチラッと見えた。
 

窓。プラトレー。本当に家から外に出なくなったら、ずっと、家用のボロボロのスリッパとＴシャツかなあ、ずっと。
 

 家用の飲み物代表、朝鮮人参。

 ずっとカバンに入れていた本をやっと読み終わった。家の外で本を読む状況がなくなったのだろう。一冊、3か月かかった。

 

雰囲気とは、容れ物の話なのか中身の話なのか。
 

柔らかいベビーカステラを探しに行こう。
 

半月という名前のお菓子、開封してから時間がたつと物凄く硬くなる。
 

チョコレートの隕石。
 

知らない惑星のシュークリーム砂漠。
 

風が吹いて、夕方の青い絹が空から剥がれ落ちてくる。
 

 銀幕の向こう側で眠る。

 眠っている間は生きていなくてもいいんじゃないか。

シナモンの葉の淋しさ。
 

 普段からYouTubeで短い動画をたくさん観て耐性ができているから、予告編には誘惑されない。

 指がベトベトだとか、飲み物のフタが床に落ちたとか、映画館の中で起きる小さな問題をみんなが無言で解決している。

　「コートは映画が始まる前にコンパクトに畳んで膝にのせておかないと、あとで後悔するよね。」
 　

 週末にまた同じ映画を観ることにした。歌舞伎や野球、バレエ、同じ小屋に通う喜びに目覚めそう。

映画館でも眠ってしまえば、無意識からも吸収できるかもしれない。もったいないからしないけど。
 

「ストップメイキングセンス」、2週間で3回見た。サントラも毎日聴いている。どうか少しでも体に染み込みますように。
 

 「もう一度テーブルクロスのある生活？」

「茶色い食器は前世の事をおぼえている、イヤだねえ。」
 

ホラー映画を観る時は飲み物だって買いたくない。
 

3階でポップコーンとコーヒーを買って、5階の映画館までエスカレーターで持っていく間に2回ころびそうになった。
 

（鳥がリズム感がいいという話は聞かないと急に思った。）
 

「ストップメイキングセンス」の思い出に、ハサミの絵を壁に貼っておくことにした。

 

すみっこの灰色。
 

久しぶりに出してきた灰色の絵の具は固くなっていてペンチを使ってフタをあけた。
 

灰色が影じゃなくて光に見えるように気の持ちようを変えたい。
 

 絵の具の代わりに歯磨き粉を塗りたくったようなクリーンな灰色のスーツでデヴィッドバーンが歌う。天国では何も起こらない、それがこんなに楽しいなんてという歌詞を本当にデヴィッドバーンが歌っている。

トーキングヘッズの映画を観に行ってきた。デヴィッドバーンの灰色のスーツを見るだけでチケット代の値打ちがあった。 

 自分が入っている箱と同じ色の帽子を欲しがるひと。

 このスピードで描いていても絵を完成させることはできないなと思うことがたまにあるけれど、そのスピードは必ずしも遅いわけじゃない。描きたいものと描くスピードが釣り合わなければ、遅くても速くても全然ダメ。散歩の時の歩く速度と風景が釣り合わない感じに似ている。

 スピードと時間はどういう関係だろう。

 白い紙を切り刻んでも、お米か杏仁豆腐しか作れない。

「あなたが絵を描くのが遅いから、僕のお皿は3日も空っぽ。」

 

モチーフ台が食卓だというひと。
 

美術室のテーブルに載った不用品の山をみんなが絵に描いていた、世界中で。
 

 仏壇のようだね、アンソールのモチーフ台。

これはお供えの水に花が刺してあるところ。

 

 「つまらないと思いながら遊んでいることってある？」

 ぬりえの世界。これにクレヨンでケーキと飲み物の色を塗ればいいわけでしょ？

 水につけて絞っても折り紙が色落ちしなくなって、おままごとのメニューからジュースが消えてしまった。

ピンクの折り紙を加えたら、正統的なママゴトの情景になった。
 

そろそろカリフラワーにも日本語の名前を付けたい。
 

 江戸時代の人が雲助飯のようだと文句を言う昼ご飯のメニュー。焼き麩、ゴボウ、大根の浅漬けと大豆の煮しめ。（下級武士の食日記という本、ちくま文庫。）

生の塩鮭の部分を描くのは、エアコンを消して大急ぎで頑張った。
 

 種明かしみたいな机の上。

「熊は山羊みたいな声で鳴くんだって？」 

 英語、フランス語、霜柱語。

 どうせ覚えられないから、名前は教えてくれなくていいよ。

 「びっくりだね。この距離まで近寄るまで誰だかわからなかったよ。」

 絵を描く人の目が悪くなった話と音楽を演奏する人の耳が悪くなった話は、レベルが違うような気がする。

 後悔の少ないところで時間を止めたい。

「ブルーベリー」門倉ちとせ　銅板一版多色。壁にかかった絵はスクロールできないからいいなあ。
 

「カフェのBGMでスウィートジェーンがかかったら、曲が終わるまで席を立たないよ。」
 

 3か月に一度行く歯医者さんでいつも世界遺産のdvdが流れている。最初から最後まで全部見たことはない。

Googleによると、私の写真ファイルの中ではこの写真が去年のベストショットらしい。白い部分がゴールドに見えるから？
 

色鉛筆の灰色は大人の選択。
 

 この茶色、この青、「この」を付ければわかってもらえるはず。

 空は青、リンゴは赤、このバカバカしい常識までもが美しく。

この茶色は日東紅茶のティーバックから染み出てくる赤い茶色。
 

熊のミルクって聞かないよねえ。
 

 ファミレスのマチス。

水仙を見れば、愛情を求める気持ちがなくなる。
 

「生意気」の「生」が足りない。 

 おせちの感想

「きなこズボン」、黒いズボンにきなこの粉が飛び散ると縁起の良いきなこズボンの完成。

 

明けましておめでとうございます。アンデルセン童話集でいうならば、「氷の女王」と「マッチ売りの少女」が合わさったような感じ。