真っ白なキャンバスに描いたような人生なんてあるわけない。
 

 今年の推薦図書　猫沢エミ　「猫沢家の一族」。昔、親族がパリのリヴォリ通りで呉服店を経営していたらしいというところから話は始まる。もはや自慢話にも愚痴にも聞こえない。突き抜けている。

終着点は「メリーさんのひつじ」。
 

薔薇がある時の暖房の設定温度は低い。
 

　合わせ鏡とは関係ないけれど、どれが本物でも私はかまわない。
 

台所が映らないように写真を撮る。
 

 少しでもカメラを動かすと、ビルばかりの町なのがばれてしまう。

劇団プークのカフェ、新宿。
 

 もうプラド美術館に行ってみたいとは思わない。プラド美術館にどんな絵があるか想像していたら楽しいかもしれない。私でない誰かがプラド美術館で希望に満ちあふれたような気持になっているところを想像したらさらに楽しい。

 ずいぶん前、鳥取駅前に砂丘行のバスが停まっていた。大雪の日で、砂丘も真っ白だろうなと思って乗らなかった。後悔している。

 

道路のアスファルトがベージュだったらカッコいいよね。

「灰色って当然の権利？」
 

「ちょうどいい」と「普通」が偶然同じくらいのことがある。
 

 噛めば割れてしまいそうな薄氷のようなお紅茶茶碗を、本当に噛んだひとっているのかな。

 おとといは理想のカップでコーヒーを飲んだ。

アルコール飲料の温度は飲む人によって変わる。
 

 猫舌のままごと。「さあ、ママがふうふうしてあげますよ。」

人形たちは、「私がママよ。」的な嘘ばかり聞かされる。
 

惑星図鑑チョコレート版、もちろん嘘。
 

 楽観的シンプル、悲観的シンプル。

味付けを塩コショウだけにすれば、凄い色のスープでも飽きない。
 

洗面所のミント味の瓶やチューブに飽きてきた。
 

アイスクリーム屋さんとしても宝石屋さんとしても優秀なパレット。
 

風景画は描けなくても、パレットが風景になる。
 

 2日前の絵を描き直した。「夢の中でもどこにも行ってないよ」と言う3人。

枯草の寝床
 

　夢の中の名前のない観光地。
 

新幹線の中で写真を撮るのは行きがけだけ。
 

 火星が舞台になると、その話は自動的にＳＦということになるらしい。

時計が動くのはイヤだけど、星や地球が動くのはしょうがない。