茎を青で描いてみた。

 メロディをつけてもらわないと詩が頭に入らない。

 一個だけ逃げ出したリンゴが星になる。

 見なかったことにする、初冬の朝顔、線路脇。

想像していたよりも酸っぱかったリンゴ。
 

  「味のある絵ってどんな味？」

「たぶん、酸味が控え目だと思う。」

 シナモンが嫌いな人ってかっこいい。

 描くのに時間をかけたから、味はすでに知っている。

 この季節なら太陽が暖房代わりになるなと考えてから、なんか変だぞと思った。

 アンリ・ファンタン・ラトゥールの花瓶。

 コートを買いに行って、花瓶を買って帰ってきた。私がコートに望むことはこの花瓶。

「自分ガチャはどう？」

「え？」
 

 他人の目を気にせずにエレガントでいられるのって5才くらいまでなんだろうと思う。

子供のころは頭に ビニール袋をかぶると叱られた。こんなにキレイなのに。

カボチャとか、ハロウィーンとか、楽しいのかな。飲み物がないと飲み込めないし、何を飲めば良いかわからない。
 

 傘の柄も、冷蔵庫の製氷室も、買った時のビニールをはがしていない。リンゴもあと３日くらいはビニール付きのまま。

 スチレンボードと接着剤の匂いもある意味おいしそう。

紅玉を買ったから秋、焼き林檎を作れば冬。
 

「まだモミの木を起こさなくてもいいよね。」
 

 水たまりにちょうど良いくぼみがスプーンに。

 ぎんなん、栗、そしてやっとクヌギの実、池袋の道端にも。

 大根をおろすと手首の血管が浮き出てくる。３時間待つと引っ込む。

 造花で目を休めようと思うと本物だったりする。

昨晩レッドバーレットが完成。食べてみたら、赤いところも黄色いところも味は同じだった。
 

 甘味よりも酸味が強いらしい。描き終わったら食べなくてはならない。

 むずかしすぎて、変になりそう。

 謎もなく、秘密もなく、禍々しいだけの彼岸花。

 雲のないところまで行けば、空が高い。

描き直しているうちに心霊現象になってきた絵。

 

検索ワードを picasso  cut　papers で画像検索したら素晴らしかった。

1955年の養毛剤の広告。